三相交流の基礎　Y結線Δ結線の電圧電流ベクトル

• 三相交流とは？
• Y（スター）結線とは？
• 中性点とは？
• 線電圧と相電圧
• 線電流と線電流
• Y結線の線間電圧と相電圧
• Y結線の線電流と相電流
• Δ(デルタ)結線とは？
• Δ結線の線間電圧と相電圧
• Δ結線の線電流と相電流

三相交流とは？

三相交流とは120°（2π/3[rad]）位相が違う
3つの交流電源により電力を供給する回路です

Y（スター）結線とは？

中性点を中心に三相電源を接続した回路です

中性点とは？

120°（2π/3[rad])位相の違う3つの
交流電圧が重なる点を中性点といいます
中性点は0Vとなり、接地が可能です

スポンサーリンク

2025年版 理論の20年間（電験3種過去問マスタ） 新品価格 ￥3,960から (2024/12/10 18:50時点)

線電圧と相電圧

線電圧は出力端子間の電圧を表し
相電圧は各電源の電圧を表します

線電流と相電流

線電流は出力端子に流れる電流を表し
相電流は各電源を通過する電流を表します

Y結線の線間電圧と相電圧

E₁₂、E₂₃、E₃₁は線間電圧を表し
E₁、E₂、E₃は相電圧を表します

線間電圧の合成

線間電圧は相電圧の合成になります
E₁₂はE₁とE₂の合成電圧です
E₁とE₂の電圧の向きが違うのでE₁-E₂となります

E₂₃はE₂とE₃の合成電圧です
E₂とE₃の電圧の向きが違うのでE₂-E₃となります

E₃₁はE₃とE₁の合成電圧です
E₃とE₁の電圧の向きが違うのでE₃-E₁となります

合成ベクトルは下図のようになり
E₁₂はE₁の30°進み
E₂₃はE₂の30°進み
E₃₁はE₃の30°進み　となります

スポンサーリンク

Y結線の線電流と相電流

I₁、I₂、I₃は線電流であり相電流でもあります
電源を通過する電流と線路の電流が同じになります

Δ(デルタ)結線とは？

三相電源どうしを結線した回路です

Δ結線の線間電圧と相電圧

E₁、E₂、E₃は線電圧を表し
電源電圧である相電圧と同じになります

Δ結線の線電流と相電流

I₁₂、I₂₃、I₃₁は線電流を表し
I₁、I₂、I₃は相電流を表します

線電流は相電流の合成になります
I₁₂はI₁とI₂の合成電流です
I₁とI₂の電流の向きが違うのでI₁-I₂となります

I₂₃はI₂とI₃の合成電流です
I₂とI₃の電流の向きが違うのでI₂-I₃となります

I₃₁はI₃とI₁の合成電流です
I₃とI₁の電流の向きが違うのでI₃-I₁となります

合成ベクトルは下図のようになり
I₁₂はI₁の30°遅れ
I₂₃はI₂の30°遅れ
I₃₁はI₃の30°遅れ　となります