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電磁力計算問題②  導体に働く力とトルク

電気の基礎
  • 平行導体に働く力
  • コイルに働くトルク
  • 磁気回路のオームの法則と自己インダクタンス
  • 異なる磁性体をもった磁気回路に流れる磁束

平行導体に働く力

問題①
図のような平行導体に働く力と向きを答えよ

平行棒導線に働く電磁力

解答

平行棒導線に働く電磁力

   吸引方向に働く

解説

平行棒導線に働く電磁力
平行棒導線に働く電磁力
平行棒に原楽電磁力とファラデーの法則

I₂に働く力は、ファラデーの法則により左向きになり、
同様の理由でI₁に働く力はI₂の磁界により右向きとなる。 
よって吸引方向に力が働くことになる。

コイルに働くトルク

問題②
図のコイルに働くトルク[N・m]を求めよ
I=2[A]、ℓ=10㎝、D=20㎝、B=0.5[T]、θ=60°とする

コイルに働くトルク
コイルに働くトルク

解答 

コイルに働くトルク

解説

まずは、導線ℓにかかる力 F[N]を求めます 
電磁力の公式により、F=BIℓ[N]となります

コイルに働くトルク

次に、T=FDcosθ[Nm]によりトルクを求めます

コイルに働くトルク

T = FDcosθ = BIℓDcosθ[Nm]
I=2[A]、ℓ=10㎝、D=20㎝、B=0.5[T]、θ=60°  
T=0.5×2×0.2×0.1×0.5=0.01[Nm] となります。


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磁気回路のオームの法則と自己インダクタンス

問題① 
図の磁気回路の透磁率μ[H/ⅿ]と自己インダクタンスL[H]求めよ 
I=10[A]、ℓ=20[cm]、φ=0.5[Wb]、S=1[㎡]、N=10巻

磁気回路のオームの法則と自己インダクタンス

解答

μ=1×10⁻³[H/ⅿ] 、L=0.5[H]

解説

透磁率が関係するのは磁気抵抗Rmであることに注目します 
Rmは、NIとφにより求められます

磁気回路のオームの法則

次にRmの公式より透磁率μを求めることができます

透磁率と磁気抵抗の関係
透磁率と磁気抵抗の関係

自己インダクタンスL[H]は、NI=Lφの公式により求めます

自己インダクタンス

異なる磁性体をもった磁気回路に流れる磁束

問題
図のような透磁率μ₁ ℓ[m]と、μ₂ d[m]の磁性体
を合成した時に流れる磁束を求めよ 
I=2[A]、N=5巻き、ℓ=0.7[m]、d=0.3[m]
S=1㎡、μ₁=0.2[H/m]、μ₂=0.5[H/m]

皓なる磁性体に流れる磁束

解答

異なる磁性体に流れる磁束計算

解説

磁気抵抗Rmの公式により

異なる磁性体に流れる磁束計算

電気回路で表すと下図のようになります

異なる磁性体の等価回路

よって、

異なる磁性体に流れる磁束計算
異なる磁性体に流れる磁束計算

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